進路面談で使える問いかけ 点数の話から入らない面談
進路面談を、点数や大学名から始めない方法です。好きなこと・学び方・暮らし・お金の4つの切り口で、生徒の言葉を引き出す問いかけと、20分の流れの例をまとめました。
なぜ、点数の話から入らないのか
進路面談で、最初に模試の結果や大学名の話をすると、生徒は「今の自分で行けるところ」の中から選ぶ形になりがちです。もちろん現実の条件を確かめる時間も必要ですが、その前に、自分が何を学びたいのかを言葉にする時間を持つと、後の選択に納得しやすくなります。
このサイトは、学問から入って大学・学部にたどりつく流れを大切にしています。面談でも同じ順序で進めてみましょう。
面談の4つの切り口と問いかけ
① 好きなこと・気になること
- 最近、ニュースや動画で気になったことは?
- 時間を忘れて取り組んだことは?
- 友だちから「よく聞かれること」「頼まれること」は?
- 学校の授業で、おもしろいと思った場面は?
② 学び方
- 本を読む・実験する・人と話す・作る、どれが好き?
- 一人でじっくり考えるのと、みんなで進めるのと、どちらが合う?
- 教室で学ぶのと、現場に出て学ぶのと、どちらに引かれる?
③ 暮らし・将来
- 将来、どんなところで、どんな人と過ごしたい?
- 暮らしたい場所(地元・都市部・海外)はある?
- 資格を取る道と、広く学んでから決める道、どちらが気になる?
④ お金・家族
- 家族とは、進学について話した?
- 学費や、通うか一人暮らしかの条件で、気になることは?
- 奨学金や授業料の減免制度について、調べたことはある?
面談の流れの例(20分)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0〜3分 | 近況を聞く(気になること・最近よかったこと) |
| 3〜10分 | ①②の問いかけ。生徒の言葉をメモに書き取る |
| 10〜15分 | 学問ページで、生徒の言葉に近い学問を一緒に探す |
| 15〜18分 | ③④で、条件や不安を確認する |
| 18〜20分 | 次にやることを1つ決めて、生徒が言葉で確認する |
話すのが苦手な生徒には
問いかけに、うまく答えられない生徒もいます。その場合は、選択肢を出す、紙に書いてもらう、事前にアンケートで答えてもらうなどの方法があります。「分からない」という答えも、立派なスタート地点です。「分からない」と言えたことを認めたうえで、「じゃあ、一緒に学問ページを見てみようか」と次につなげましょう。
保護者の方に
家庭では、「どこの大学に行くの?」より、「最近どんなことが気になってる?」から話してみてください。学費や奨学金のことは、国の修学支援新制度などの公式の案内を一緒に読むと、感情的にならずに話せます。
避けたい言葉
面談の記録のしかた
面談の記録には、生徒が使った言葉をそのまま残しておくと、次の面談で役に立ちます。「経済に興味がある」と先生が要約するより、「物価がなぜ上がるのか知りたい」と生徒の言葉を書いておくほうが、半年後に読み返したときに、考えの変化が見えます。
面談のあとに
面談の内容は、生徒本人が「次にやること」を一つ持ち帰れる形で終えましょう。たとえば「気になった学問のページを読む」「オープンキャンパスの質問を3つ書く」「家族と学費について話す」などです。
次にやること
出典・参考にした公式情報
この記事の学問を学べる大学
大学・学部の情報は、大学の公式発表と公的機関の資料をもとに確認日を添えて載せています。学費・入試・制度は変わることがあるため、最新の情報は各大学の公式サイトでご確認ください。