留学すると4年で卒業できる? 単位認定と卒業時期の調べ方
留学中に取った単位は、大学が認めれば卒業に必要な単位に数えられます。上限や手続きの考え方と、留学前に大学へ確かめたいことを、文部科学省の基準をもとに整理します。
留学と卒業時期は、どうつながる?
「留学したら卒業が遅れるのでは」という心配は、高校生や保護者からよく出ます。
結論から言うと、遅れるかどうかは 留学先で取った単位を、大学がどれだけ認めるか で変わります。留学の種類、学部のカリキュラム、行く時期によっても変わるため、一律には言えません。
留学の種類そのものは、サイト内の記事で整理しています。このページでは、単位と卒業時期に絞って説明します。
単位認定のしくみ
単位とは、授業を受けて合格したときに積み上がる学習量の数え方です。大学を卒業するには、一定の単位を集める必要があります。
卒業に必要な単位
大学設置基準(文部科学省令)では、卒業の要件を「124単位以上を修得すること」のほか、大学が定めることとしています。医学・歯学などは別の基準があります。
学部ごとの細かい条件(必修科目、ゼミ、卒業研究など)は、大学が決めます。
留学先の単位を数える場合
同じ設置基準には、学生が外国の大学へ留学した場合に、そこで修得した単位を、教育上有益と認めるときに大学が自分の大学の単位とみなせる、という定めがあります。上限は他大学等で取った単位と合わせて60単位を超えない範囲です。
「認められる」までの流れの例
多くの大学で、おおよそ次のような流れになります。大学によって名称や順番は異なります。
- 留学前に、留学先で取る予定の授業を届け出る(事前相談・履修計画)
- 留学先で授業を受け、成績証明書を発行してもらう
- 帰国後に大学へ提出し、学部の会議などで審査される
- 認定された単位が、自分の科目の単位として記録される
留学の種類で、単位の扱いはちがう
日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、2023年度に海外へ留学を始めた日本人学生は89,179人で、そのうち大学間の協定等に基づく留学は56,560人、協定等に基づかない留学は32,619人でした。
留学には、期間も形もさまざまなものが含まれます。単位との関係は、おおまかに次のように考えると整理しやすくなります。
| 留学のかたち | 単位の扱いの考え方 |
|---|---|
| 協定にもとづく交換留学 | 授業料の扱いや単位互換の仕組みが大学の規則で整っていることが多い |
| 短期研修(数週間〜数か月) | 授業科目として単位が出るものと、出ないものがある |
| 学部の留学必修 | カリキュラムに組み込まれ、単位が卒業要件に含まれる設計が多い |
| 自分で手配する留学 | 休学扱いになるか、単位認定できるかは大学の規則しだい |
表は考え方の整理です。個別の大学の扱いは、必ずその大学の公式ページや学生向けの案内で確認してください。
留学前に大学へ確かめたいこと
編集部の見立て
編集部は、卒業時期への不安は、留学をあきらめる理由というより、調べる項目が決まっているサイン だと考えます。この記事の表とチェックリストの項目は、どの大学にもあてはまります。
一方で、留学によって卒業が1年延びるかどうかは、大学と個人の履修計画によるため、この記事では断定しません。
次にやること
出典・参考にした公式情報
この記事の学問を学べる大学
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