留学の4つのかたち 交換留学・短期研修・留学必修・ダブルディグリー
交換留学、短期研修、留学必修、ダブルディグリー。大学の留学には期間も目的もちがう型があります。それぞれの特徴と、募集要項で確かめるポイントを高校生向けに整理します。
「留学あり」の中身はさまざま
大学案内に「留学制度あり」と書いてあっても、中身はいろいろです。期間が1週間の研修もあれば、1年間ほかの大学で学ぶ制度もあります。大学によって呼び方もちがうため、ここでは代表的な4つの型を整理します。実際の名称や条件は大学ごとに異なるので、一般的な考え方として読んでください。
| 型 | ざっくりした特徴 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 交換留学 | 大学どうしが協定を結び、その大学の学生が相手校で学ぶ。学内の選考があるのが一般的 | 半年〜1年が多い |
| 短期研修 | 夏休みや春休みを使い、語学や文化体験、現地での学びに参加する | 数週間〜1か月ほど |
| 留学必修 | カリキュラムに留学が組み込まれ、学部・学科の学生が行く前提で設計される | 大学・学科による |
| ダブルディグリー | 二つの大学で学び、それぞれの大学の学位を得ることを目指す仕組みを指すことが多い | 通常の卒業年数より長くなることがある |
交換留学と短期研修
交換留学は、協定を結んだ大学に派遣される仕組みです。多くの場合、在籍している大学に籍を置いたまま、決められた期間、相手校で授業を受けます。学内の選考や語学力の基準が設けられることがよくあります。
日本学生支援機構(JASSO)の「海外留学支援制度(協定派遣)」は、日本の大学などが海外の学校と結んだ協定にもとづいて、8日以上1年以内の期間、学生を派遣するプログラムを支援する制度です。このように、短期のプログラムも対象になる場合があります。
短期研修は、期間が短く、費用や日程の面で参加しやすいのが特徴です。語学研修だけでなく、現地の企業や施設を訪れるプログラムなど、中身はさまざまです。
留学必修とは
学科のカリキュラムに留学が組み込まれているものを、ここでは「留学必修」と呼びます。外国語学部や国際系の学部に見られますが、全員が必ず行く場合、選べる場合など、扱いは大学ごとにちがいます。必修の場合は、費用の目安や、病気・経済的な事情などで行けない場合の代わりの方法も、大学が示しているかを確認しましょう。
ダブルディグリーとは
ダブルディグリーは、一般に二つの大学で学び、それぞれの大学の学位を得る仕組みを指すことが多い言葉です。ただし、複数の大学が連携して一つの教育課程をつくる制度(大学設置基準には「共同教育課程」の章があります)など、似た仕組みもあり、呼び方や仕組みは大学によってちがいます。募集要項では、次の点を必ず確認しましょう。
- 取得できる学位は何か(一つか、二つか)
- 学ぶ期間は何年になるか、費用はどうなるか
- 参加できる人数や条件
留学で取った単位はどうなる?
大学設置基準では、学生が外国の大学に留学して学んだ授業科目について、一定の範囲で大学が単位として認めることができると定められています。ただし、どの科目をどのくらい認めるかは大学ごとに異なるので、卒業までの年数が延びないかは事前に確かめておくと安心です。
自分に合う型を考える
留学は、長く行けば行くほど良い、というものではありません。「まず短期で外国の空気を知りたい」「語学をしっかり身につけたい」「現地の大学の専門科目を受けたい」など、目的によって合う型はちがいます。また、体調や家庭の事情、費用の面で、短期の研修から始める人もいます。自分の目的を一言で書いてから、制度を探すと、選びやすくなります。
募集要項で確かめるチェックリスト
次にやること
出典・参考にした公式情報
この記事の学問を学べる大学
大学・学部の情報は、大学の公式発表と公的機関の資料をもとに確認日を添えて載せています。学費・入試・制度は変わることがあるため、最新の情報は各大学の公式サイトでご確認ください。