看護師・理学療法士など、医療系の国家資格と学部の関係
看護師や理学療法士などの国家試験を受けるには、指定の学校や養成施設で学ぶことが必要です。厚生労働省・文部科学省の公式情報をもとに、学部の選び方を整理します。高校生にも分かるよう説明します。
医療系の国家資格は「学んだ場所」が条件になる
医療や福祉の資格には、国家試験に合格して免許を受けるものが多くあります。そのうち、看護師・理学療法士などの試験は、指定された学校や養成施設で、決められた課程を修了した人が受けられる仕組みです。大学に入って好きな授業を取れば自動的に受験できる、というものではありません。
厚生労働省のページで確認できる内容をまとめると、次のとおりです。
| 資格 | 受験資格の考え方(公式ページより) | サイト内の職業ページ |
|---|---|---|
| 看護師 | 文部科学省が指定した大学などの課程を修了した人、または厚生労働省が指定した養成所で3年以上の課程を修了した人など | 看護師 |
| 理学療法士 | 文部科学省・厚生労働省が認めた学校や養成施設で、3年以上の課程を修了した人など | 理学療法士 |
| 作業療法士 | 理学療法士と同様、指定の学校・養成施設で3年以上学ぶ | 作業療法士 |
| 診療放射線技師・臨床検査技師 | 指定の学校・養成所で所定の課程を修了 | 診療放射線技師 / 臨床検査技師 |
| 管理栄養士 | 養成施設の課程を修了、または栄養士としての実務経験などを経て受験 | 管理栄養士 |
| 薬剤師 | 原則として6年制の薬学の課程を修了 | 薬剤師 |
大学・短大・専門学校、どこで学ぶ?
受験資格を得られる学び場は、一つではありません。看護師や理学療法士は、大学のほか、短期大学や専門学校(養成所)などでも学べます。どこが良いというより、学び方のちがいで選ぶものです。
- 大学:資格の勉強に加えて、教養科目や研究、ほかの分野との交流の機会があります。大学院に進む道も開けます。
- 短大・専門学校:比較的少ない年数で、専門的な内容を集中して学ぶ形が多いです。
どちらの場合も、その課程が国の指定を受けているかを、必ず募集要項や大学の公式ページで確認しましょう。
「国家試験に合格してから免許」の順序
もうひとつ、はっきりさせておきたいのは順序です。指定の課程を修了すると、国家試験を受ける資格が得られます。その後、国家試験に合格して、免許の申請をして、はじめて資格を名乗れます。卒業すれば自動的に資格が取れるわけではありません。試験の日程や出願の期間は、毎年、厚生労働省のページで発表されます。たとえば看護師国家試験のページには、試験の実施時期や出願の受付期間、試験地が載っています。
学部名では分からないことがある
同じ「保健学部」「医療系学部」でも、学科ごとにとれる資格がちがいます。また、学科によっては複数の資格のうち一つを選ぶ形になっていたり、受験資格に必要な科目の履修が必須だったりします。
医療系を目指す前に考えたいこと
実習や国家試験の勉強は、時間も体力も必要になります。一方で、「人を支える仕事に関わりたい」という気持ちは、看護・リハビリ・栄養・検査・薬学など、いろいろな形で実現できます。資格の名前だけでなく、仕事の内容や、働く場所(病院・施設・地域・研究)にも目を向けて選びましょう。
次にやること
出典・参考にした公式情報
この記事の学問を学べる大学
大学・学部の情報は、大学の公式発表と公的機関の資料をもとに確認日を添えて載せています。学費・入試・制度は変わることがあるため、最新の情報は各大学の公式サイトでご確認ください。