国公立と私立、4年間の学費の調べ方
国立大学の授業料には国の標準額があり、私立大学は大学・学部ごとに異なります。4年間にかかるお金を、公式情報で調べて比べるための手順を保護者向けに紹介します。一緒に確かめましょう。
まず、国立大学の標準額を知る
国立大学の授業料は、文部科学省の省令(「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」)で、標準となる額が定められています。2026年10月時点で確認できる、同省令の2024年4月施行版では次のとおりです。
| 項目 | 標準額 |
|---|---|
| 授業料(年額) | 535,800円 |
| 入学料 | 282,000円 |
この標準額をもとに、各国立大学法人が実際の額を決める仕組みです。そのため、実際の額は大学によって標準額と同じ場合も、ちがう場合もあります。標準額で単純に計算すると、4年間の授業料は約214万円、入学料を加えると約243万円です。ただしこれは、授業料と入学料だけの計算で、教科書代・実習費・通学費・住居費は含みません。
私立大学は「大学・学部ごと」に調べる
私立大学の学費は、大学と学部によって大きく変わります。一般に、文系の学部と、実験や実習の多い理系・医療系の学部では、かかる費用の構成がちがいます。ここでは平均的な数字は挙げません。かわりに、調べ方を紹介します。
- 志望する大学の公式サイトで、「学費」「学納金」「入学案内」のページを探す
- 入学時にかかる額と、年間にかかる額を分けて読む
- 4年間(学部によっては6年間)の合計を、自分で表にまとめる
表にまとめてみよう
下のような表を作ると、国公立と私立、学部ごとのちがいが分かりやすくなります。
| 入学時 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学A・学部X | ||||||
| 大学B・学部Y |
大学によっては、学年が上がると金額が変わる場合や、実習や留学で別の費用が必要になる場合があります。公式ページの注記も必ず読みましょう。
学費のほかにかかるお金
学費の表には出てこないお金もあります。
- 教科書・参考書、パソコンなどの学習用品
- 実習や研修にかかる費用
- 通学費、または一人暮らしの住居費・生活費
- 留学や課外活動の費用
6年制の学部や、実習の多い学部では
薬学部の6年制課程や、医学部・歯学部・獣医学部などは、修業年限が4年より長くなります。そのため、「4年間」ではなく、卒業までの全期間で合計を出す必要があります。また、病院実習や臨地実習など、学外での実習に別の費用がかかる場合もあります。学費の比較は、年数をそろえてから行いましょう。
学費の負担を軽くする制度もある
国には、学費の負担を減らすための制度があります。文部科学省の「高等教育の修学支援新制度」は、授業料・入学金の免除または減額と、返還が不要な給付型奨学金の二つで成り立っています。対象になる世帯や学生の条件があり、年度によって見直されているため、最新の要件は公式ページで確認が必要です。
公式情報の見つけ方
大学は、学校教育法施行規則にもとづいて、入学者の数や卒業後の進路などの教育研究活動の情報を公表することになっています。多くの大学では、公式サイトの「情報公開」のページに載っています。学費もあわせて、入学案内のページに載っていることが一般的です。
次にやること
出典・参考にした公式情報
この記事の学問を学べる大学
大学・学部の情報は、大学の公式発表と公的機関の資料をもとに確認日を添えて載せています。学費・入試・制度は変わることがあるため、最新の情報は各大学の公式サイトでご確認ください。